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みずがめ座δ流星群射点位置とその移動(データはIMOによる)。 |
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みずがめ座ι流星群射点位置とその移動(データはIMOによる)。 |
活動期間 |
7月15日〜8月20日 |
極大 |
7月30日 |
特徴がないのが特徴… みずがめ座δ流星群(みずがめδ群)は何とも不遇な?流星群です。そこそこの活動を見せる割にはペルセ群の前座という地位に甘んじているような感じです。7月末に極大を迎えますが、ピークはなだらかで、このころにはHR=10〜15くらいの活動をします。流星の特徴は…冒頭の通り、特徴がないのが特徴、というわけで、中速、くらいしか書くことがありません。輻射点は午前2時頃に南中するので、そのころが観測に適しています。
みずがめδ群は複雑な群です。昔から一般に、2系統×南北2群=4つの群が複合しており、おのおの活動期間、極大日が異なるといわれてきました。

ですが近年では、みずがめδ系とみずがめι系には対地速度に多少の差があり、この2つの流星群はたまたま似た方向から飛んでくる、実は別物であるという見方が主流になっているようです。これらのうちもっとも出現数の多いのはみずがめδ南群で、全体の半数以上を占めます。極大は7月末で、HR=10くらいです。次いで活発なのが、みずがめδ北群です。8月初めが極大で、HR=5くらいです。みずがめι系は、HRがせいぜい2、3個と少なく、みずがめδ系の活動の陰に隠れてしまうせいもあって、活動の状況はほとんど把握されていないといっても過言ではありません。
〔L!b〕