■ふたご座流星群観測報告
しし群の騒動から早一月、ふたご群の季節がやってきました。空(月齢)の条件さえ良ければ、毎年年間最大級の出現を見せてくれる流星群として主役を張るふたご群ですが、今年ばかりはあのしし群を見た直後なので・・・ とはいえやはり要注目。しし群で麻痺した感覚のリハビリもかねて?いってみましょう。
■観測結果
観測地: |
竜天天文台公園(岡山県赤磐郡吉井町) 標高470m
東経134°00′18″ 北緯34°53′26″ |
観測者: |
L!b |
観測方法: |
眼視計数観測(天頂方向) |
日付 |
開始 |
終了 |
分 |
全流星 |
散在 |
ふたご |
オリオンχ |
うみへび |
最微 |
雲量 |
2001年12月 |
|
11/12 |
1:45 |
2:45 |
60 |
36 |
12 |
21 |
2 |
1 |
6.1 |
0.3 |
2:45 |
3:45 |
60 |
43 |
22 |
14 |
3 |
4 |
6.2 |
0.0 |
3:45 |
4:45 |
60 |
46 |
23 |
20 |
1 |
2 |
6.2 |
0.0 |
4:45 |
5:45 |
60 |
36 |
15 |
19 |
1 |
1 |
6.1 |
0.0 |
13/14 |
4:36 |
5:56 |
80 |
93 |
17 |
75 |
0 |
1 |
5.8 |
2.5 |
14/15 |
22:35 |
23:30 |
55 |
59 |
14 |
45 |
0 |
0 |
6.3 |
0.0 |
23:30 |
0:25 |
55 |
61 |
13 |
45 |
3 |
0 |
6.3 |
0.0 |
0:25 |
1:20 |
50 |
53 |
11 |
41 |
0 |
1 |
6.3 |
0.7 |
2:15 |
2:50 |
35 |
27 |
5 |
18 |
2 |
2 |
6.3 |
0.2 |
2:57 |
3:42 |
45 |
27 |
9 |
16 |
0 |
2 |
6.3 |
0.9 |
合計 |
|
560 |
481 |
141 |
314 |
12 |
14 |
|
ふたご座流星群のHR(1時間あたりの流星数)をプロットしたもの。 |
■観測日記
●12月11/12日
極大も迫ってきて、そろそろけっこうな数になる頃です。とりあえず輻射点高度の高い0〜4時を予定していたのですが、雲に迫られて1:45〜5:45になりました。ふたご群、HR=20くらいで順調な出現です。
●12月12/13日
●12月13/14日
極大夜。気圧の谷が抜けた直後で、どこまで天気が回復してくれるかが観測の成否を占う鍵です。今年は月齢もいいし、普段の年なら年間の総決算のような意気込みで観測に臨むのですが… 今年はアレを見た直後なので、曇られていても「まあいっか…」。一応準備万端整えて臨んだものの、セッティングが終わると共に見事にベタ曇りです。それでもずっと待機していたら明け方間際になってようやく晴れてきました。数の方は…リハビリ中だけあって多かったのか少なかったのか観測中にはイマイチつかみ損ねてたりして…
●12月14/15日
極大翌夜。極大が日中だったので、今夜のふたご群は明け方に向けて急減していく予定です。というわけで、天文台の営業終了後出来るだけ早い時間からスタート。夜半前〜夜半過ぎはほぼ一定の調子のなかなか活発な活動でしたが、一雲はさんで未明になると、あからさまに活動が落ちました。しかしふたごの流星って…なんだか羊を数えてるよう…
というわけで、まだしし群の余韻にどっぷりと浸っている中でのふたご群、いつものような活発さを感じられなかったのは私だけではないでしょう(笑)。こぐま群でさらに厳しいリハビリをして、新しい年に臨むとしますか。
〔L!b〕