■ペルセウス座流星群観測報告
梅雨明け以降なぜか悪天候続きで、いったいどうなることかとおもわれたペルセウス座流星群ですが、なんとか極大夜は晴れてくれました。まずは観測結果なぞからご覧下さい。
■観測結果
観測地: |
竜天天文台公園(岡山県赤磐郡吉井町) 標高470m
東経134°00′18″ 北緯34°53′26″ |
観測者: |
L!b |
記録者: |
藤原貴生(11/12, 12/13, 13/14日) |
観測方法: |
眼視計数観測(天頂方向) |
日付 |
開始 |
終了 |
分 |
最微 |
雲量 |
全流星 |
ペルセウス |
HR |
1999年8月 |
|
9/10 |
23:00 |
0:00 |
60 |
5.9 |
1.6 |
19 |
6 |
6.0 |
0:00 |
1:00 |
60 |
6.0 |
0.4 |
34 |
12 |
12.0 |
11/12 |
0:00 |
1:00 |
40 |
5.2 |
0.6 |
11 |
4 |
6.0 |
1:00 |
1:40 |
40 |
5.2 |
0.0 |
14 |
5 |
7.5 |
2:40 |
3:45 |
65 |
5.0 |
0.0 |
27 |
18 |
16.6 |
12/13 |
1:10 |
2:10 |
60 |
5.4 |
0.2 |
32 |
23 |
23.0 |
2:10 |
3:10 |
60 |
6.0 |
0.0 |
56 |
38 |
38.0 |
3:10 |
4:10 |
60 |
5.8 |
0.2 |
68 |
53 |
53.0 |
13/14 |
0:30 |
1:30 |
60 |
6.3 |
0.0 |
75 |
45 |
45.0 |
1:30 |
2:30 |
60 |
6.4 |
0.1 |
65 |
44 |
44.0 |
3:10 |
3:50 |
40 |
6.0 |
0.8 |
50 |
35 |
52.5 |
合計 |
605 |
|
451 |
283 |
|
ペルセ群のHRとZHR(光度関数1.6で計算)をプロットしたもの。13、14日にはZHR=100近い活動がみられた。 |
■観測後記
観測時間は8月9/10日および11/12〜13/14日の4夜。夜半から明け方中心に行っています。11/12日の0:00〜1:00は、観測時間が40分しかありませんが、途中雲量増加にともない観測を一時中断しています。今年のペルセの月齢条件は非常に良かったのですが、気象条件がイマイチだったようです。日本のすぐ南まで北上してきた赤道前線から台風になりそこねた熱帯性低気圧が、次から次へと…。晴れとも曇りともつかない天気が延々続いたのでした。
そんななか、久々に晴れ間の覗いた8月8/9日、観測に臨んだL!b氏ではあったのですが、5分で曇られて爆死。翌9/10日は、23:00〜1:00の2時間だけ観測に成功するものの、その後すぐに曇られます。10/11日は、星がちらほら見えるだけで観測不能。極大前夜11/12日は最微5等前半のボケボケの空のもと観測、2:40〜3:45にHR=16.6をマークしています。
そして迎えた極大夜12/13日、昼間は白い空に白い雲が浮かぶようなコンディションでしたが、夜になっても一向に回復する気配はありません。しかし、一応晴れているので0時から観測に突入。例によって速攻で曇られ、そのままふて寝、ZZZ…。1時頃ふと目を覚ますと、いつの間にやら晴れています。観測再開、急激に透明度があがり2時には最微が6等クラスに到達。流星数も急激に増加し、3:10〜4:10には、HR=53.0をマークしています。そして観測終了後、薄明で明るく成り行く空を数個の火球が流れていったのでした。
極大翌夜13/14日は、連日の曇天とは打って変わってよく晴れました。ペルセ群の活動は前夜に引き続き活発らしく、宵のうちから数多くのペルセ群の流星が飛び交っていました。0:30から観測に突入。最微は軽く6等台に達しています。流星数は極大夜におとらぬ出現で、3:10〜3:50には、PerHR=52.5をマークしています。
〔文:藤原貴生〕