■実際に流星を見るために
お薦め流星群のほかにも、小さな流星群はいっぱいあります。また、どの流星群にも属さない流星もあります。だから、流星は、年中いつでも1時間に数個〜10個くらいは見えますし、お薦め流星群の活動期にも、それくらいの数は上乗せされます。
また、流星をいっぱい見ようと思うなら、空が暗いところで見ることも大切です。満月の夜や、町の中からでは、あまり多くの星が見えないのと同様、見える流星の数も少なくなります。
天文にそんなに詳しくない一般の方からよく聞かれる質問に、『いつ見ればいいの』と『どこを見ればいいの』というのがあります。そりゃそうですよね、いつ、どこに流れるかわかっていたら、あとは、晴れるのを願って見に行くだけですからね。で、まず『いつ』ですが、やっぱり出現数の多い流星群の、最も活発なときが、多くの流星を見るのに適しています。というわけで、ランキング上位の流星群のお薦め観望時間がいいでしょう。次に『どこ』ですが、これは難しいといえば難しい、簡単といえば簡単です。流れ星がどこに流れるかなんて、誰にも予想できません。というわけで、空のどこを見ていてもいいのです。ただ、前にも書いた通り、流れ星は、空が暗いほど多く見えます。ですから、空が暗い方向を向きましょう。一般的には、真上(天頂)方向の空が暗くなります。
〔L!b〕